医療機器業界／医療機器の卸売の仕事内容｜40代女性の体験談

医療機器業界
年齢：46歳
性別：女性

経験した業界と会社の事業内容

医療機器業界
医療機器の輸入及び卸販売

勤務した会社について

従業員数：約30名
勤務地：首都圏

その会社での在籍状況について

在籍状況：退職済
その会社での在籍年数：4年6ヶ月
在籍時の年齢：37～41歳

その会社で携わった仕事

医療機器の受発注関連業務及び在庫管理。パートスタッフの管理。

経験した仕事内容の詳細

受発注や物流に関する業務全般を担当していました。具体的には、欧米の医療機器メーカーへの発注（メール、FAX）、輸入した製品の在庫管理、受注処理（電話対応、システムへの入力、納期調整）、出荷業務（梱包、発送）などです。

小さな会社で、同じ仕事をする社員がいなかったので全体的に見ていましたが、全部自分ではできないので、パートスタッフに仕事を割り振って業務をこなしていました。パートスタッフの採用、シフト調整も担当でした。

その会社に入社した志望動機

面接では医療機器は人の命を救うものなので、社会貢献度が高く、やりがいを感じると話しました。また、景気に左右されず安定している業界なので、落ち着いて仕事に取り組めるのではないかとも思いました。

転職したのが30代後半だったので、腰を落ち着けて長く働ける職場を探していました。それまでは、全く関係ない業界にいたので、具体的な仕事のイメージはありませんでしたが、会社のホームページなどを見て、興味のある商品について話してみたりもしました。

年収と役職

年収：360万円
役職：役職なし

平均的な出退勤時間

出勤時間：午前9時
退勤時間：午後6時

仕事のやりがい・よかったこと

こじんまりした会社で、社員やパートの人たちも皆仲良く、職場の雰囲気が良かったです。仕事熱心で優秀な人が多く、周りの人から刺激を受けることも多くありました。尊敬できる仲間と一緒に仕事が出来たのは良い経験だったと思います。

仕事の面では、自分の輸入した製品が患者さんたちの役に立っていると思うと、やりがいを持つことができました。発注業務で欧米のメーカーとメールでやり取りする機会が多かったのですが、英語が好きなので、特技を生かすことができて良かったです。英語のスキルも仕事を通してかなりアップしました。

また、小さい会社だったので、自分の意見やアイデアが通しやすい点も良かったですね。これは大企業にはない魅力だと思います。

仕事の苦労・よくなかったこと

やりがいのある仕事でしたが、とにかく忙しかったです。担当業務内に社員が一人だけで、あとはパートの方ばかりだったので、責任も重く、困ったことがあっても相談できる相手がいませんでした。

まだ子どもが小さく、保育園の迎えがあったので、普段は定時で帰っていましたが、仕事が溜まってくると早朝や休日に出社したり、家族に子どもの世話を頼んで夜遅くまで残業することも多々ありました。

しかし、残業手当や休日出勤の手当てはありませんでした。給与月収30万円ほどで、事務職としては悪くなかったですが、トータルの労働時間を考えるとどうなんだろうと疑問に思っていました。営業は売り上げ次第で待遇が上がっていましたが、事務系は多忙な割に評価につながりにくく、その点も不満でした。

その業界の特徴

医療機器の業界はとにかく忙しいというイメージだと思いますが、概ね当たっています。

病院の急な依頼で時間外に商品を発送したりすることもよくありましたし、営業の人もあちこちよく呼び出されていて大変そうでした。体力や忍耐力が必要とされる業界です。時間管理、体調管理がきちんと出来る人でないと辛いかもしれないですね。

扱っている製品にもよりますが、人の命を救ったり、病気の回復に役立つものなので、感謝されることも多く、それがやりがいにつながっています。

これから就職を考えている人へ

社会貢献度は高い仕事です。人の役に立ちたいと思う気持ちが強いなら、挑戦してみる価値はあると思います。

ただし、忙しいのはある程度覚悟しておいた方が良いです。イメージや待遇だけで決めないで、その会社で働いている人たちの声を実際聞いて、職場を選ぶことをおすすめします。

メーカーとディーラーで仕事内容や働き方も変わるので、業界研究もしてみると良いと思います。未経験でも採用されると思いますが、入ってから勉強が必要です。頑張ってください。

その他、伝えたいこと

私がいた会社はワンマンなオーナー社長がトップを務める会社で、長期的に考えると、会社の経営がどうなっていくのか不安なところがありました。それも退職した一因です。規模が小さい会社では、経営層の人柄も重要かなと思います。

photo／Adrian Clark

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